1998年に公開されたディズニー映画の「ムーラン」。2020年9月4日に実写版の映画が公開予定となっています。
ディズニーの実写化ということで、キャラクターを演じるキャストはどんな人なのでしょうか。また、日本語吹き替えのキャストも気になりますね。
実写版「ムーラン」のキャスト・吹き替えキャストをまとめました。
実写映画「ムーラン」のあらすじ
実写版ムーランのキャストを調べる前に、まず「ムーラン」のあらすじ(ストーリー)をおさらいしましょう。
「ムーラン」のストーリーは、中国の伝説をもとにした古典演劇の「花木蘭」をモデルとしています。
「花木蘭」は“ファームーラン”と読み、これが主人公の女性の名前です。
舞台は昔々の中国。中国を侵略しようとする異民族のフン族と戦うため、各家庭から男子を一人徴兵するよう指令が下ります。
村で平和に暮らすムーランの家(ファ家)にも命令が届きましたが、この家には高齢で足の不自由な父親しか男性がいません。
それでも父親は命令に従い兵役につこうとしたのですが、父親想いのムーランが父に代わって男装し、軍に入ることにしたのです。
ムーランは厳しい訓練に苦戦しますが、兵士としての能力が開花し、周囲と友情を育みます。
邪悪な魔女と対峙したり、女性であることがバレそうになったりと、次々とムーランにピンチが訪れ、ムーラン自身も「本当の自分と偽りの自分」の間で葛藤することになります。
ムーランは果たして無事に役目を全うできるでしょうか。
実写映画「ムーラン」の主要キャスト一覧
実写映画「ムーラン」のキャストは、中国が舞台のストーリーだけあって、多数の優れた中国人俳優がつとめています。
普段なかなか中国人俳優を見る機会がない人も多いと思いますが、演じるキャラクターの役どころや、本家ムーランとの相違点とともに紹介していきます。
ムーラン役:リウ・イーフェイ(劉亦菲)
ムーランは、父親に代わって従軍する男装の兵士。
男勝りで勇敢な女性です。
リウ・イーフェイ(劉亦菲)
生年月日:1987年8月25日
出身地:武漢市
代表作:「五月の恋」「天龍八部」「ドラゴン・キングダム」「ドラゴン・フォー 秘密の特殊警察官」
リウ・イーフェイさんは実は日本でCDを出したことがあります。
2019年に、香港の反政府デモに関して「警察を支持する」とウェイボーに投稿し、炎上してしまったことも。
シェンニャン役:コン・リー(鞏俐)
シェンニャンは、今回の実写映画版オリジナルのヴィランズ(敵キャラクター)。
おそらく中国語で人と神や霊魂の媒介をする女性、すなわち魔女をあらわす「仙娘」に由来していると思われます。
邪悪な力を持ちムーランに立ちはだかりますが、ときにムーランに対して優しく愛情深い行動もし、単なる悪女というわけではなさそうです。
コン・リー(鞏俐)
生年月日:1965年12月31日
出身地:瀋陽市
代表作「さらば、わが愛/覇王別姫」「きれいなおかあさん」「SAYURI」
コン・リーさんは、日本では1998年にハウス食品のCMに出演しています。
現在54歳とは思えぬ美しさで、まさに美魔女です。
タン司令官役:ドニー・イェン(甄子丹、Donnie Yen)
タン司令官は、ムーランの指導役となる軍人です。
本家ムーランでは、ムーランを叱咤激励し、後に恋に落ちる上官の「リー・シャン」というキャラクターがいるのですが、実写版ではタン司令官と後述のホンフイという2人のキャラクターに役割を分けられています。
ドニー・イェン(甄子丹、Donnie Yen)
生年月日:1963年7月27日
出身地:広州市生まれ、香港育ち
代表作:「イップ・マン」シリーズ、「グリーン・デスティニー」「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
ドニー・イェンさんはハリウッドにも出演する超大物俳優で、“宇宙最強”との異名を持ちます。武術家でもあり、イェン・クンフーと呼ばれるアクションが得意な俳優です。
皇帝役:ジェット・リー(Jet Li、李連杰)
中国を治める君主です。
フン族にとらわれてしまい、ムーランたちに助け出されます。
ジェット・リー(Jet Li、李連杰)
生年月日:1963年4月26日
出身地:北京市
代表作:「キス・オブ・ザ・ドラゴン」「ドラゴン・キングダム」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」
ジェット・リーさんも“功夫皇帝”と呼ばれる大御所俳優の一人。あだ名の通り功夫が得意で、多くのアクション映画に出演しています。
ちなみにドニー・イェンさんとジェット・リーさんは学校の同級生で、若い頃は映画の中で対決シーンも演じています。
ボーリー・カーン役:ジェイソン・スコット・リー(Jason Scott Lee、李截)
ボーリー・カーンは、中国を襲うフン族の長です。
本家ムーランでは、「シャン・ユー」というフン族の頭目がヴィランズとして登場しますが、今回の実写版には出てこないようで、このボーリー・カーンという人物に変わっています。おそらくシャン・ユーの描写が一時「人種差別ではないか」と議論になったことが背景かと思われます。
ジェイソン・スコット・リー(Jason Scott Lee、李截)
生年月日:1966年11月19日
出身地:ロサンゼルス
ジェイソン・スコット・リーさんは中国系アメリカ人3世。声優としても活動しており、「リロアンドスティッチ」のデイヴィッド役を務めていました。
また実写版「ジャングル・ブック」のモーグリを演じていて、何かとディズニーと縁のある俳優です。
ホンフイ役:ヨソン・アン(安柚鑫)
ホンフイも実写映画版のオリジナルキャラクターです。
ムーランと共に徴兵された新人兵士の一人で、武人としての実力が高く勇敢な青年です。ムーランをライバル視しますが、後に友達になります。
ヨソン・アン(安柚鑫)
生年月日:1992年6月23日
出身地:マカオ出身、ニュージーランド育ち
ヨソン・アンさんはマカオ国籍の若手イケメン俳優です。
2012年に映画「デスノート」のオーストラリア版でデビュー。
主にオーストラリアで活動しており、まだ脇役が多いので、今作でブレイクなるでしょうか。
実写映画「ムーラン」の日本語吹き替えキャスト一覧
実写映画「ムーラン」のキャストをご覧いただいたところで、日本語吹き替え版のキャストも気になってきますよね。
ムーランとシェンニャンの日本語吹き替えキャストは、2020年3月に発表されています。
主人公のムーランには、元宝塚女優の明日海りおさんが決定しました。
明日海りおさんは、宝塚歌劇団の花組トップスターとして君臨していました。
男装して戦いに挑むムーランの役にはぴったりのキャストですね。
シェンニャン役には女優の小池栄子さんが選ばれました。
妖艶な魅力と、どこか母親のような雰囲気をもっているところがコン・リーさんやシェンニャンのキャラクター性と共通していますね。
また、2020年7月13日に日本語吹き替えキャストの一部が追加発表され、人気声優が起用されていることで話題になりました。
ホンフイ役の細谷佳正さんは、「テニスの王子様」「この世界の片隅で」「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」などのアニメに多数出演するイケメン声優さんです。
さらに、ムーランやホンフイと同じ新人兵士の仲間のキャストとして、イケメン声優が多数吹き替えキャストとして出演します。
・クリケット:小野賢章
代表作「ハリーポッター」シリーズ、「黒子のバスケ」「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」など
・ヤオ:木村昴
代表作「ドラえもん」ジャイアン、「ヒプノシスマイク」など
・ポー:安元洋貴
代表作「鬼灯の冷徹」など
・リン:畠中祐
代表作「僕のヒーローアカデミア」など
なお、以下の吹き替えキャストは未発表となっています。
タン司令官(ドニー・イェン)
ボーリー・カーン(ジェイソン・スコット・リー)
皇帝(ジェット・リー)
キャスト発表が待ちきれないので、これまでにそれぞれの俳優さんの吹き替えキャストを務めた方々を挙げてみたいと思います。
ドニー・イェン:大塚芳忠
ジェット・リー:池田秀一
大塚芳忠さんは独特のボイスでバンキシャのナレーションなどを担当、池田秀一さんは機動戦士ガンダムのシャア役で有名な、どちらも大ベテランの声優さんです。
ジェイソン・スコット・リーさんはこれといって決まった声優さんがいるわけではないようです。
これまで担当した声優さんが今回も吹き替えキャストをつとめるかもしれませんが、話題性を狙って俳優やタレント、お笑い芸人などがキャストに起用される可能性も残っています。
今後の吹き替えキャスト発表も楽しみですね。
まとめ
実写映画「ムーラン」の出演キャストは、実力派の中国系俳優・女優が多数務めています。
また、日本語吹き替えキャストも有名女優やイケメン声優が多数起用され、とても楽しみな布陣になっています。
続報が入りましたらまたお知らせします。