2019年M-1グランプリ3位に輝いたお笑いコンビのぺこぱ。キザキャラの松陰寺太勇さんとアホキャラのシュウペイさんが繰り出す「全肯定漫才」といった自由すぎるネタが人気となっています。
ぺこぱのネタと言えば松陰寺太勇さんの「ポジティブツッコミ」。シュウペイさんの不条理なボケを肯定していく名言のオンパレードとなっています。
今回はぺこぱのポジティブな名言で元気になっていきましょう。またぺこぱの松陰寺太勇さんとシュウペイさんの年齢や本名も紹介します。
ぺこぱの名言・ポジティブツッコミ集!
ぺこぱと言えばシュウペイさんが淡々と繰り出す不条理なボケを否定せずポジティブに活かす「ノリツッコまないツッコミ」。「ポジティブツッコミ」とも呼ばれています。
松陰寺太勇さんが繰り出すポジティブツッコミには数々の名言がちりばめられていて、ハッとさせられることが多いです。ぺこぱの名言の数々を紹介します!
ぺこぱの名言:時を戻そう
ぺこぱと言えば「時を戻そう」ですね。
ぺこぱのネタのオチまで進んだところで松陰寺太勇さんが発する「時を戻そう」。その場を一旦リセットして別のネタに移るのにつかわれるフレーズです。すべてのボケを肯定するスタイルゆえにツッコみながら話がそれてしまう展開が多いので、本筋に戻すために使っていて、松陰寺太勇さんのキザキャラと激しい動きでネタにメリハリが生まれます。
Tiktokでも「#時を戻そう」で今と昔の家族写真を投稿するのがブームになり、一時は流行語大賞も狙えるのでは?とも言われた名言です。
ぺこぱの名言:悪くないだろう
「悪くないだろう」もぺこぱの定番フレーズです。文字通りボケの内容を悪くないと受け入れるだけでなく、2020年のM-1グランプリでぺこぱが準決勝敗退を喫し敗者復活戦に回った時のYouTube配信でも、松陰寺太勇さんは「10年以上敗者だったんで、今更敗者復活。悪くないだろう!」と語っています。自らを鼓舞する名言ですね。
ぺこぱの名言:M-1グランプリ2019・タクシーネタより
ぺこぱが2019年のM-1グランプリで披露したタクシーのネタには、名言が満載です。
①タクシー運転手のシュウペイが松陰寺に激突→
「いってえな!どこ見て運転してんだよ!っていえてる時点で無事でよかった!」
…タクシーにぶつかろうと無事ならすべてOK?なんです。ポジティブ名言。
②シュウペイがまたも松陰寺に激突→
「二回もぶつかるってことはオレが車道側に立ってたのかもしれない」
「もう誰かのせいにするのはやめにしよう」
…ぶつかっちゃうのはもしかして自分にも非があるかも?と冷静な自分になって、何でも誰かのせいにして責めるのをやめよう!という名言。
③シュウペイの「新宿駅って何ですか?」に対し→
「いや知らねーんだったら教えてあげよう!そうだろう、知識は水だ。独占してはいけない」
…知ってる人だけで独占しないでみんなで役立てよう!そんな名言です。ビジネスや仕事、あらゆることに言えそうです。
④松陰寺が道順を教えたのに「ナビついてるんで」と言い放つシュウペイへ→
「オレがナビしてた時間返せよ!…(観客へ)って言って実際に時間帰ってきたよーって人?いないだろ?」
「できないことを求めるのはやめにしよう」
…過ぎてしまったことはしかたない、と前向きに切り替えられる名言です。
ぺこぱの名言:M-1グランプリ2019・高齢社会ネタより
①松陰寺がお年寄りを演じるはずなのにシュウペイまでお年寄りを演じていて→
「間違いを間違いと、認められる人になろう!」
「間違いは故郷(ふるさと)だ…誰にでもある。」
…誰だって間違えることはありますよね。松陰寺太勇さんが力強く観客へ語り掛けた、ぺこぱの名言の中でもとくに有名なフレーズ。
②シュウペイの「いたたた体育大学首席で卒業」という意味不明のボケに対して→
「どういうボケでも処理するのが、オレの仕事なんだ!来い!」
「…できないときはできないと言おう!できないっ!」
…自分の仕事に責任を持つのは大事ですが、無理な時は無理と主張するのも悪くないだろう!な名言です。
ぺこぱの名言:シュウペイの名言
ここまで紹介した名言は、どれもネタを作った松陰寺太勇さんが放ったもの。じゃあ相方のシュウペイさんは何か名言を残しているの?と思い調べてみました。
「とりあえず伝説作りたい」
これは、ぺこぱデビュー前に松陰寺太勇さんのバイト先にシュウペイさんが入社してきたとき、松陰寺太勇さんがシュウペイさんへ「お前は将来何をしたいの?」と尋ねた時のシュウペイさんの答えでした。
これを聞いた松陰寺太勇さんは「こいつと組みたい!」と直感しお笑いの道にシュウペイさんを誘ったのです。のちに“名言が飛び出した”と振り返っています。
シュウペイさんの名言は、ぺこぱ結成のきっかけになったガチの名言だったんです!
ぺこぱは上記以外にも多数の名言を残していて、ぺこぱの名言をまとめた日めくりカレンダーも発売されています。
ぺこぱの名言はどうやって生まれた?
今ではノリツッコまないツッコミを確立させ人気を勝ち取ったぺこぱですが、ここまでたどり着くにはコンビ名変更、4回ものボケツッコミの入れ替えなどかなりの苦労をしていました。芸風もコロコロ変わっていて表現が悪いですが迷走していた時期が長かったのです。
そうした過程から生み出された現在のスタイルは「優しい漫才」と評されることが多いですが、松陰寺太勇さんによると「笑いを生むため“ボケてツッコむ”を裏切ることで行きついたスタイルであって、優しさではない」としています。
お笑い界で“人を傷つけない笑い”が主流になりつつありますが、松陰寺太勇さん曰く自分は人格者でもないし、これまでたくさん人を傷つけている、また売れている芸人へのひがみや悪口も言っていたと語っています。
でも、そういったことをきちんと自覚しているからこそ相手のボケを受け入れたり、自分に原因があるよ、というスタイルのツッコミや名言が多数生まれたのでしょうね。
ぺこぱの松陰寺・シュウペイの年齢と本名は?
そんなぺこぱの松陰寺太勇さんとシュウペイさんの年齢や本名も気になりますね。2人のプロフィールや出会いを紹介します。
松陰寺太勇さんの年齢は2020年で37歳、シュウペイさんの年齢は33歳で、2人の年齢差は5歳ですね。出身地も学年も違う2人が出会ったのはバイト先の居酒屋でした。
高校卒業後、大阪の専門学校で音楽を学んだ松陰寺太勇さんは、上京するも東京のミュージシャンのレベルの高さに挫折。ピン芸人に転向し「松井祭」の芸名で活動していました。
そんなときにバイト先に入社してきたシュウペイさんは当時19歳で、ギャル男のフリーターでした。上記の「伝説作りたい」発言を受けて松陰寺太勇さんはシュウペイさんをお笑いの道に誘うのですが、お笑いに興味がなかったシュウペイさんは半年間断り続けていました。
結局二人が“お試し”でコンビを結成したのは、2008年4月30日。当時のコンビ名はシンプルに“先輩×後輩”でした。現在のぺこぱに改名したのは2013年9月で、韓国語の「お腹が空いた」を意味するペゴパという言葉が元になっています。2人の事務所の先輩だったタレントの赤井沙希さんがハングリー精神を持つようにと命名しました。
松陰寺太勇さんとシュウペイさんの趣味はスポーツが共通していますね。
松陰寺太勇さんは高校時代に野球部に所属していて、現在は千葉ロッテマリーンズの大ファン。長年の夢だった始球式が2021年4月20日に実現しました。
一方のシュウペイさんは幼稚園時代からサッカーをしていて、麻布大学付属高校で全国高校サッカー選手権にも出場。しかし高校の同期に小林悠選手や太田宏介選手、小野寺達也選手といった有力選手が多数いたこともあり、高校でサッカーは引退しています。
まとめ
ぺこぱのネタから生まれた名言の数々を紹介しました。
個性的で面白いだけでなく、普段の生活にも役立つ名言を多く残しているぺこぱですが、その裏には長い下積み時代の苦労が隠されているのですね。