イケメン病と聞くと一見ユニークな響きですが、実は若くて細美の男性に見られる「肺気胸」という病気を差します。放置しておくと重症化するケースもあると言われていますが、今回はこのイケメン病とはについて調査しました。
芸能界でも実はアノ芸能人が苦しんでいたという情報もありますので、ぜひ最後までご覧ください。
イケメン病とは?
イケメン病とは「肺気胸」のことを指します。肺の表面にできた小さな空洞(ブラ)が破れ、空気が胸腔に漏れることで肺がしぼみ、さまざまな症状を引き起こします。
これにより、呼吸困難になったり、胸痛が起こったりすることがあるのです。この疾患は、10代後半から30代前半の痩せ型で高身長の男性に多いとされており、まさに芸能人やモデル体型の人が発症しやすいのが特徴のため、イケメン病と呼ばれるようになりました。
肺気胸の症状は?
肺気胸の代表的な症状は以下の通りです。
- 突然の片側の胸の痛み
- 呼吸困難や息苦しさ
- 呼吸時の違和感や乾いた咳
- 肩や背中にまで響く痛み
- 医師による聴診で呼吸音が小さくなる
症状の出方には個人差があり、軽症であれば気づかないうちに自然治癒してしまうこともありますが、重症化すると肺が完全にしぼみ、命に関わることもあるため、軽く見てはいけません。
肺気胸の原因と予防法は?
肺気胸の多くは、肺の裏にある「ブラ」が破れることで発症します。これらのブラは生まれつき存在することもありますし、喫煙やストレス、過労、急激な運動、あるいは高い気圧変化などが引き金になることも。
予防のために意識したいポイントは以下の通りです。
- 喫煙を控える、またはやめる
- 睡眠をしっかりとる
- 激しい運動の前後に呼吸を整える
- ストレスを溜めず、定期的にリラックスする
- 定期的な健康診断や胸部レントゲンの受診
アノ芸能人も苦しんでいる?
肺気胸は決して珍しい病気ではなく、芸能界でも発症例が多く報告されています。特に人気俳優やタレントがこの病に悩まされたことから、イケメン病という通称が一般に浸透しました。ここでは、実際に発症した5人の著名人の体験談を振り返ります。
佐藤健
日本を代表するイケメン俳優である佐藤健さんは、18歳と20歳の時に肺気胸を発症しています。初めての発症時はデビュー間もなく、多忙な生活が発症原因となったようです。2度目の20歳の時は、違和感を覚えた直後にすぐ受診し、再び肺気胸と診断。
適切な処置と療養によって回復しましたが、今でも肺の一部にブラが残っているとのこと。日常生活に支障はないものの、3度目の発症があれば、手術を検討していると出演したテレビ番組で明かしていました。
現在も多忙な毎日を過ごしていると思われますので、十分気をつけて欲しいですね。
相葉雅紀
国民的アイドルグループ・嵐の相葉雅紀さんも2度の肺気胸を経験しています。最初に発症したのは2002年で、デビュー3年後のことでした。全国ツアー真っ只中だったのですが、胸の違和感を訴え、肺気胸と診断。
全治一か月と言われましたが、わずか5日で退院するという驚異的な回復力を見せました。しかし、2011年に再び発症。番組収録後に胸の痛みを感じ、肺気胸と診断されています。ツアーの準備中だったのですが、リハーサルには参加せず、治療に専念し、復帰を果たしました。
ナイナイ矢部
ナイナイの矢部さんは2012年、自宅で突然激しい胸の痛みに襲われ、マネージャーに連絡した後、自力で病院へ行き、肺気胸と診断されたことから、そのまま入院となりました。肺にチューブを通して空気を抜く治療が施され、3日で退院。
自宅療養後、約10日で仕事に復帰しています。矢部さんの場合は、比較的軽症で済んだとはいえ、以後は健康管理に一層気を配っているそうです。
藤原基央
人気ロックバンド・BUMP OF CHICKENのボーカル兼ギター、藤原基央さんは、2014年3月に肺気胸と診断され、緊急手術を受けました。肺に穴が開き、空気が漏れていたことが判明し、早期の手術が必要と判断されたようです。
術後の経過は良好で、数日後には退院準備を進めていると公式サイトで報告されました。以降、リハビリと体力回復に務め、予定されていたライブを一時延期。そして、発症から1ヵ月後の2014年4月のライブで元気な歌声を披露しファンに完全復活を告げたのです。
内博貴
元NEWSメンバーで現在は俳優として活動している内博貴さんは18歳の時に肺気胸を発症し、即日入院、緊急手術を受けました。術後は全治約3週間と見込まれ、当時出演していた舞台やテレビ番組を降板・延期することになりました。
術後は体力低下を補うための食事や生活習慣の見直しにも取り組み、体重を約5㎏増やすなど努力を重ねたとされています。その後は、体調を整えた上で芸能活動に復帰していますが、現在に至るまで、当時の経験を糧に体調管理には人一倍気を配っているようです。
イケメン病=肺気胸は再発率が高い!
肺気胸は再発率が高い病気として知られています。一度発症すると、その後も再発する可能性が高く、場合によっては手術が必要になることも。特に自然治癒した場合はブラが残ることが多く、油断は禁物です。
佐藤健さんや相葉雅紀さんのように複数回発症しているケースが多く、決して一度治れば安心というわけではありません。
痩せ型・高身長の人は要注意!
痩せ型で高身長という体型が、肺気胸のリスク因子です。肺の上部に負担がかかりやすいため、ブラができやすい体型とも言われています。健康的に見えても、胸部に違和感を覚えた際は特に注意が必要です。
軽い痛みだからと放置しておくと、命を脅かされることになる可能性もあるため、違和感を覚えたらすぐに受診しましょう。
最後に
イケメン病とは正式名称「肺気胸」と呼ばれ、誰にでも起こりうる身近な病気です。芸能界では佐藤健さんや相葉雅紀さん、矢部浩之さんも経験しており、再発のリスクもあります。胸の痛みや息苦しさを感じたら、自己判断せず早めの受診を心がけ、日頃から体調管理を意識することが大切です。