今、世界で最も勢いのあるグループBTS!
BTSはアメリカの音楽チャートビルボードで10週連続1位の記録を達成!こんなグループは過去になかったですよね。
そんなBTSの人気のあまりのすごさに、「実はビルボードの票数を操作してる?お金で買収してる?」なんてよからぬ噂も聞こえます。
BTSがアメリカで本当に人気があるのか、そんな疑問にBTSファン(ARMY)歴1年の筆者がお答えします♪
BTSのアメリカ人気はホント?
韓国・アジアにとどまらぬ人気を誇るBTS。近年ではビルボードチャートを賑わせ、ホールジーやスティーヴアオキ、エド・シーラン、コールドプレイ、メーガン・ジー・スタリオンなど、各国の錚々たるアーティストとも続々コラボしています。
音楽賞の最高権威ともいわれるグラミー賞にもあと一歩まで迫っているんですね!
でも人気が出てくるとこんなことをいう人も。
「アメリカでの人気は嘘なんじゃないの?」
「韓国のグループがアメリカで人気があるわけがない」
BTSのアメリカでの人気はホントなのでしょうか?
結論から言うと、「まだ人気絶頂というわけでなく、今まさに人気が出てきてる途中」といった状況です!
アメリカでBTSを好む層と、BTSを知らない層はまだまだ大きな隔たりがあって、誰もが知ってるというレベルにはまだ達していないようなんですね。
アメリカでのBTSファン層は主に2種類にわかれます。
①もともとK-POPやアジア音楽、アジア人アーティストが好きな層
②BTSの初の英語曲“Dynamite”からハマった層
①のアジア音楽・アジア人アーティストが好きな層は、人口の多いアメリカではこれまでも、現在もあまり一般的ではないようです。
現在のビルボードを見ても、アジア人でランクインしてるのはBTSだけですからね。
ところが、②のDynamiteは初の英語曲ということもあってアメリカでも多くの人に聴かれ、BTSのシングル曲で初のビルボード1位を取るほどの人気に。
しかし、それでもまだBTSを知らない人は多いようです。
ですが、BTSがアメリカの歌番組に出ると「ピンクのマイクの人の声が良い!」「緑のマイクの子が素敵!」とBTS初見の人からも高評価する声がネットで聞こえることがあり、まだまだBTSはアメリカでの人気を伸ばす余地がありそうです!
2021年、BTSは新しい英語曲の“Butter”“Permission To Dance”をリリースし、ビルボード1位の連続記録を更新中。
特にPermission To Danceはエド・シーラン作曲とあって、BTSの曲の中ではかなり聴きやすい部類です。
このようにアメリカ人がなじみやすい曲が徐々に増えたことに加え、アメリカの人々の「カッコイイ男性に対する価値観」が徐々に変化しているのもBTSには追い風になっています。
昔のアメリカでは、スーパーマンのような「マッチョな白人男性」こそがカッコイイ男のイメージで、アジア人男性に対しては「カンフー」だとか逆に「痩せていて弱そう」といったステレオタイプを抱いていたようです。
しかし、人気ドラマ「glee」のマイク・チャンというダンスが得意なアジア系の少年のキャラクターが人気になり、「アジア人男性はダンスが上手い」というイメージが新たに生まれたんだそう!
次第にアメリカのオーディション番組にもアジア人男性が多数出演して活躍するようになり、BTSもこうした下地の整ったアメリカで受け入れられているんですね。
更に、元々多様な人種を抱えるアメリカで、価値観の多様化も進んだ結果、BTSの「ダンスが上手い」部分だけでなく、ジョングクやジミンが醸し出している可愛らしい雰囲気も多くのアメリカ人に好まれるようになったようです。
BTSのビルボード1位は操作?
ビルボードで10週連続1位の記録を達成したBTS。
初めてBTSがビルボード1位を獲得したのは、2018年のアルバム「LOVE YOURSELF 轉‘Tear’」でした。
アルバムでビルボード1位を獲ったのはK-POPに限らずアジア系アーティストとして初の快挙だったんです!
しかもこの 「LOVE YOURSELF 轉‘Tear’」 には英語曲は一切入っておらず、すべて韓国語の曲で構成されているにも関わらず1位を獲れたんですよ。
その後のBTSは、2019年にアメリカの女性歌手ホールジーも参加したアルバム「MAP OF SOUL:PERSONA」で2度目のビルボード1位を獲得。
更に2020年はDynamiteをはじめ計3曲がビルボード1位を獲得しています!
その後の2021年Butterの快進撃はもう説明不要ですね。
ここまでBTSがハンパない成績を収めているのがお分かりかと思いますが、これだけ1位を取っていると「BTSはランキングをお金で買ってるのでは?操作してるのでは?」という声が聞こえてきてしまいます。
この疑問に対する答えは、
①買収はBTSにとってメリットが全くなく、証拠もない
②ただ、一部のファンのストリーミング活動が正直やりすぎ
となります!
①については、韓国で芸能関係の優秀な成績を収めると兵役免除になるからとか、韓国の政府が工作としてBTSをごり押ししているといった意見から「買収」の噂が出ていました。
しかし、現在の韓国では芸能関係の功績では兵役免除になりません。(BTSは兵役延期にはなっていますが免除にはなっていません)また、国家工作というのも事実は確認できないんですよね。
そんな中で、例え実力のないアーティストがお金を積んで順位を上げたところで、ビルボードに載るような上質な音楽を聴いているファンや製作者側にはすぐバレて問題になりますよね?
BTSが初めてビルボード1位を獲ったのが韓国語アルバムだったのが、本当に世界に通用する実力がある証拠だと思います!
②について解説すると、ビルボードのランキングはCDの売上だけでなく、YouTubeやSpotifyなどのストリーミングサービスでの再生数、ラジオでのオンエア数なども重視しています。
そのため世界中でYouTubeやSpotifyでBTSの曲をストリーミングして再生数を増やす活動が行われているんです。
一部では過激なファンが有料の音楽サービスアカウントを1000件単位で作り、お金(ギフトカード)で韓国のファンを釣って再生させながら、言語が違う海外ファンに対しては「BTSのために寄付してほしい」と資金集めをするという限りなく黒に近いグレーな事例もありました。
現在は大半のファンが一般的な方法でストリーミングをしつつ、一部ではよりビルボードに反映されやすくなるような再生の仕方のノウハウを共有・拡散しているという状況があり、BTSの曲のビルボード順位が上がりやすい傾向がある、というのは事実です。
このような「何が何でもBTSを1位にしたい!」というファンと、「ランキングが1位じゃなくてもBTSが好き!」というファンの間の温度差から、人間関係トラブルの原因になるなど問題も起きています。
音楽専門家からはこうしたBTSのファンによるストリーミング手法が「ビルボードの公平性やK-POPのイメージに悪影響を与えてしまう」という指摘もあり、今後は見直されるべきではないでしょうか。
またBTSメンバーも組織的なストリーミング稼ぎをしているファンがいることを把握していますが、ファンの活動を否定することはせず、「CDの販売数やダウンロード数もランキングに影響するようルールを変えてはどうか」とビルボード側に提言したこともあります。
まあ、それだけBTSには熱狂的なファンが多いということでもありますね!
まとめ
BTSのアメリカ人気の実態と、ビルボード1位のヒミツについてお話ししました!
世界の音楽ランキングを賑わせるBTSですが、アメリカでも十分人気が出てきており、まだまだ人気を伸ばす余地がありそうです。
また、ビルボード1位のためにBTSが操作や買収をしたことはないといっていいでしょう。
BTSの実力にファンの情熱が加わったのがビルボード1位という結果なんでしょうね!