年賀状と並んで大事な冬のお便りが寒中見舞いです。
年賀状をもらっても返事が遅くなってしまった時や、喪中の時に送るのが寒中見舞いですが、寒中見舞いを送るのに適切な時期はいつからいつまでになるか知っていますか?
また、自分が喪中の場合や、寒中見舞いを送る相手が喪中の場合、どんな文章で書けばいいか気になりますね。
今回は寒中見舞いを送る時期がいつからいつまでなのか、喪中の場合はどんな文例があるのか紹介します。
寒中見舞いの「寒中」っていつ?
寒中見舞いの「寒中」って、そもそも一体何でいつの時期を指すのでしょう。
日本には、古くから二十四節季という独特の季節の数え方があります。春夏秋冬の季節をさらに24種類に分類して、単語で分かりやすく表現したものです。
寒中は、二十四節季のうち「小寒」と「大寒」の間の時期という意味があります。
1月5日からだんだん寒さが厳しくなる「小寒」、1月20日から一年のうち最も寒い時期の「大寒」に入ります。寒さが厳しい小寒から大寒にかけて、相手が無事寒さを乗り切って過ごせるよう気づかいの手紙を出すのが、寒中見舞いです。
寒中見舞いってどんなもの?
寒中見舞いは、一般的に年賀状より質素で「冬」の季節を感じさせる絵柄の入ったはがきを使用して送ります。
寒中見舞いは以下のような場合に送ります。
・年賀状をくれた相手への年賀状(返事)が松の内までに間に合わない場合
・喪中はがきを送ってきた相手への新年のあいさつとして
・自分が喪中のときに届いた年賀状への返事として
寒中見舞いは年賀状の代わりに新年のあいさつとして出す手紙でもあるのです。
寒中見舞いを送る時期はいつからいつまで?
寒中見舞いを送るのは、松の内が過ぎてから立春までの間とされています。
日付にすると、松の内は1月1日から7日まで(関西は15日まで)、立春は2月4日です。
つまり、寒中見舞いは1月8日(関西は16日)から2月3日の間に届くように送る必要があります。
喪中の場合の寒中見舞いの文例は?
寒中見舞いの基本的な構成と、寒中見舞いを出すそれぞれのシチュエーションに適した文例を紹介します。
寒中見舞いの基本構成
①「寒中お見舞い申し上げます」
↓
②相手の様子を気遣ったり近況をたずねる
↓
③自分の近況報告をする(省略可)
↓
④今後の付き合いをお願いする言葉、または相手の幸福を祈る言葉
↓
⑤日付
①は、あらかじめはがきに印字されています。②と④も印刷されている場合がありますので、使用するはがきの印刷内容に応じて、全体のバランスを整えながら手書きで一言つけ足していきましょう。
寒中見舞いの文例:自分が喪中の場合
自分が喪中の時に、喪中はがきを出していない人から思いがけず年賀状をいただいたり、行き違いで年賀状が届いてしまうことがありますよね。そんな時には松の内を過ぎてから、寒中見舞いを送りましょう。
①は「寒中お見舞い申し上げます」のほか、「新年のご挨拶にかえて」という書き方をすることもできます。
(文例)
②先日はご丁寧なご挨拶をいただきありがとうございました
喪中につき年頭の挨拶を遠慮させていただきました
↓
③(省略)
↓
④ご挨拶が遅れましたことお詫び申し上げます
今後も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます
喪中はがきのように「昨年○○が逝去しました」と具体的に入れても大丈夫です。
また、故人あてに行き違いで年賀状が届いた場合も、同様にご挨拶をいただいたお礼と故人が亡くなったことを記します。弔事の連絡ができなかったことのお詫びを入れましょう。
(文例)
②先日はご丁寧なご挨拶をいただきありがとうございました
○○につきましては昨年〇月〇日に永眠いたしました
↓
③(省略)
↓
④ご連絡が遅れましたことお詫び申し上げます
○○様のますますのご多幸をお祈り申し上げます
寒中見舞いの文例:相手が喪中の場合
喪中はがきを送っていただいた相手へは、寒中見舞いでお返事をします。
(文例)
②先日はご丁寧なご挨拶をいただきありがとうございました
ご服喪中につき新年の挨拶は控えさせていただきました
↓
③(省略)
↓
④本年も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます
寒中見舞いの文例:年賀状が遅くなった場合
年賀状を出すのが遅れてしまい、寒中見舞いを送る場合です。③の部分に年賀状が遅れたことをお詫びする一文を入れましょう。「忘れてた」などは失礼にあたります。
せっかくなので相手の年賀状の内容への返信や、写真が入ってれば感想を書いてあげるのがいいですね。
(文例)
②寒い日が続きますがお元気でお過ごしでしょうか
↓
③先日はご丁寧に年賀状をいただきありがとうございました
ご挨拶が遅れ、申し訳ありません
(○○ちゃん大きくなりましたね、素敵な場所に行かれたんですね、など)
↓
④今年も変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします
まとめ
寒中見舞いを送るのはいつからいつまでか、寒中見舞いはどんな書き方をすればよいか紹介しました。
シチュエーションや相手に合わせて、丁寧に寒中見舞いを送ってすっきりと新年をスタートしましょう。