2月から4月くらいに花粉症に悩まされる方は多いと思います。実は5月から6月にも同じような症状が出ることがあり、それは花粉症かもしれません!6月も続く花粉症の種類と対策をまとめました。
6月の花粉症の原因と種類
花粉症を引き起こす原因としてよく挙げられるのはスギ花粉です。
日本人のおよそ8割がスギ花粉によって花粉症を発症していると言われており、特にスギ花粉が飛散する2月~4月頃は花粉症患者が一気に増加する時期です。
しかし、スギ花粉以外も花粉症の原因になります。
花粉症とよく似た症状が現れる時期が5月~6月頃であると、「もうスギ花粉は終わったから花粉症じゃないんじゃない?」と思う方もいると思います。
しかし、花粉症を引き起こす原因の植物には50から80種類があると言われています。
5月から6月にかけて花粉症の症状が出るのであれば、以下の植物が原因として考えられます。
- ヒノキ
ヒノキ科ヒノキ属
分布:福島県以南~九州地方
飛散時期:3~5月
※スギ花粉症を持っている人の70%がヒノキ花粉でも症状を起こすと言われています。 - ブタクサ
キク科
分布:全国
飛散時期:8月~12月とされていますが、関東地区では初夏から飛散が始まります。 - カモガヤ
イネ科
分布:全国
飛散時期:地域により大きく異なり、主に4月、5月、6月~10月がピーク。ピーク以外でも真冬を除き飛散が見られる - シラカバ(シラカンバ)
カバノキ科
分布:主に北海道、東北地方
飛散時期:4月上旬~6月上旬
など
6月の花粉症の症状
2月から4月のスギ花粉と同じように、5月から6月の花粉症でも鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどが主な症状です。
加えて、シラカバ花粉が原因の花粉症の患者さんは、果物を食べると口の中が痒くなる果物過敏症を発症する場合があります。(りんご、いちご、柿、プラム、メロン、梨、桃など)
また、カモガヤなどのイネ科の植物が花粉症の原因である場合は、花粉の飛散時期が比較的長く、空き地や堤防の土手などどこにでも生えているため、症状が長期に渡って出やすくなってしまいます。
6月の花粉症の対策!
スギ花粉と同様、5月から6月に花粉症の症状がみられた場合は、アレルギー科にかかるようにしましょう。
アレルギー科が近くになければ、耳鼻科、耳鼻咽喉科、眼科を受診しましょう。
検査をして、自分がどの種類の花粉症であるのか調べてもらうことができます。
また、アレグラやアレジオンなどの花粉症に効果がある抗アレルギー剤を処方してもらえます。
日常では、やはりスギ花粉と同様マスクや眼鏡で防御することと、イネ科の植物による花粉症の場合は、イネ科の花粉は飛散距離が短いため、近づかないようにするのが効果的です。
【参考】著者IRISの花粉症体験談
当ブログ著者・IRIS(あいりす)もまた花粉症患者でございます。
IRISが花粉症を発症したのは高校時代。3月頃から学校内でセキ・くしゃみ・鼻水が突然止まらなくなり、その状態が1週間ほど続いたため、花粉症を疑い親と相談し耳鼻科を受診しました。
IRISはそれまで食物なども含めアレルギー検査を受けたことがなかったため、血液採取でのアレルギー検査を勧められました。最初の受診では検査用の採血と鼻水吸引、吸入薬(ネブライザー)を使用し、1週間分ほど鼻炎薬の処方を受けて帰りました。
1週間後にアレルギー検査の結果が出て再度受診。スギ・ヒノキ・カモガヤのアレルギーがあることがわかり、IRISは立派な花粉症患者になりました。
薬は鼻炎薬ではなく、蕁麻疹なども含めたアレルギー全般に効果のある抗ヒスタミン剤に変更となりました。鼻炎薬に比べて眠気やのどの渇きが少なく、勉強に集中できるようにとのお医者さんの配慮だったようです。
この薬が私にはとても効果があり、以降毎年2月~6月初旬くらいまでこの薬を服用するようになりましたが、2020年については症状がほとんど出ず、通院しませんでした。
個人的な経験ではありますが、食事・運動などで抵抗力(免疫力)を上げるよう意識したり、生活環境が変わりストレスの少ない生活を選ぶようにしたことが要因と考えています。
まとめ
花粉症の原因はスギ花粉だけでなく、様々な種類の植物が原因になっています。6月に入っても花粉症が続くのは辛いですよね。
2月から4月の花粉症の時期以外でも、花粉症のような症状が続くようでしたら病院へ行ったり、生活習慣の見直しをすることをおすすめします!